工業簿記の差異分析において、操業度差異っていうのがありますよね?
皆さんは操業度差異についてなんて習いましたか??お持ちのテキストにはなんて書いていますか??
あれ……意味ないからッ!!現実世界では何の意味も持たないクズ!分析する理由を教えてくれ!
皆さんは普通に計算しているでしょう。「アジのひらき」で!
ここでよく見てください!固定費率ってのがあるでしょう?
これ、何ッ!?固定費は操業度に関係なく一定額発生するんだよッ!
固定費の多くが建物や機械の減価償却費、その他の固定費も簡単には増やしたり減らしたりできないものです!(もしできるなら、固変分解に問題あり)
つまり、変動比率とは違い、固定費率というのは、便宜的に考えられたものであり、存在価値がないといってもよい。その固定比率から計算される固定費配賦額もどーでもいい数字です。だって、予想される固定費はあくまで固定費予算額ですから!!
これらのイミフの金額から計算される操業度差異はゴミクズといっても良い!!
ここでちょっと詳しいヤツは、不働能力差異という考えがあることを主張してきます。これは、フル操業(機械などを可能な限り利用するときの操業度)を基準操業度とした場合に計算される操業度差異のことです。
つまりこの場合の操業度差異(不働能力差異)は、機械をフル回転しなかったことにより、使われなかった固定費能力を表します。
『もったいないねっ』の差異です!
……でッ!?それ分析して意味あるの?固定費は基本、過去原価か無関連原価だし!原価削減余地もないからッ!
いいですか、皆さん、、建物や機械の購入は、過去の出来事であり、変えることはできないのです!やっぱ買わなかったことにはできない。そう、、固定資産の減価償却費などは、フル操業しようが、しまいが1円も削減できないんだよ!
操業度差異の無意味な例
例えば、皆さんケータイ持ってますよね?
ケータイの基本使用料は1,400円で、あなたのケータイは1ヶ月に700時間の通話に耐えうるように作られているとします。でもあなたは、1ヶ月に1時間しか通話しなかったとすると、699時間の不働能力が発生します。
1,398円の操業度差異が発生します!!
でっ!?ってなるでしょ?分析しても意味ないでしょ?削減もできないし、もはやもったいないとも思わない!
この程度のものなんですよ操業度差異というのは…皆さんは試験のために意味のない計算をさせられています…
このような操業度差異はほとんど意味が無いということは、試験には出ません!(会計士論文では出る可能性あり)
今回は計算にも役立たない雑学でした。。
コメント
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×固定費率で計算する金額は意味がないって事ですよね?次のような場合には操業度差異も役立ちますよね?
生産能力100個(基準操業度)
実際生産90個(実際操業度)
10個の操業度差異
実際受注96個
90-96=△6は製造部長の責任
96-100=△4は営業部長の責任
部長たちに
「お前たちのせいで機会原価○○円発生してるぞっ。もっと仕事しろ!」
って使い方も意味ないですか?
とても参考になりました。
固定費率の存在意義がわからなくてさまよってたんですが、すっきりしました。
ケータイの例えはとてもわかりやすかったです。あと1389円分電話しとけばなー。ってケチな人は思うかもしれないですね笑