電卓選びの基本

使用可能な電卓

日商簿記検定の主催団体である日本商工会議所は、公式ページ「使用できる電卓」について次のように規定しています。

計算器具(そろばん、電卓)を使用しても構いません。ただし、電卓は、計算機能(四則演算)のみのものに限り、例えば、以下の機能があるものは持ち込みできません。

  • 印刷(出力)機能
  • メロディー(音の出る)機能
  • プログラム機能(例:関数電卓等の多機能な電卓、売価計算・原価計算等の公式の記憶機能がある電卓)
  • 辞書機能(文字入力を含む)

(注)ただし、次のような機能は、プログラム機能に該当しないものとして、試験会場での使用を可とします。・日数計算 ・時間計算 ・換算 ・税計算 ・検算(音の出ないものに限る)

自分が持っている電卓が上記の禁止事項に当たらないかはしっかりチェックしましょう!もし使用不可のものを使っていたら「試験会場で没収→暗算で解くしかない」という事態になるので注意。最悪の場合、不正受験とみなされるかもしれません。
これから電卓の購入を考えている方は、電卓ランキングも参考にしてみてください。

電卓の右打ち・左打ち

電卓を打つのは右手?左手?

一般的には利き手(ペンを持つ手)と逆の手で電卓を打つべきといわれています。理由は簡単で、ペンを放さずに電卓が打てるし、なんかかっこいいからです。

でもはっきりいって、これはあまり神経質にならなくてもいいことです。合格者の中には「自分は右利きだけど電卓も右で打つ!」って人は結構いますし、それでも打つのがすごく早い人もいるので、慣れの問題でしょう。
もし打つ手を矯正したければ、1ヶ月ほど無理やり使えばマスターします。

また、電卓の形(メーカー)が右打ち・左打ちに向いているという話もあります。電卓の2大メーカーであるCASIOとSHARPを例にとります。

左打ち向き

シャープ電卓

SHARP製に多い特徴で“C”,”CA”ボタンが右上にあるタイプ

右打ち向き

カシオ電卓

CASIO製に多い特徴で“C”,”AC”ボタンが左にあるタイプ

“C”や”CA(AC)”ボタンはよく押すうえに、間違えて押してはいけないボタン、ナンバーワンです。また、簿記の試験では”0″や”00″ボタンもかなりの頻度で使用します。
もしCASIO系の”C”,”AC”ボタンが左にあるタイプで左打ちする場合、相対的に不自由な小指や薬指側にクリアーボタンがきてしまうので、誤って押してしまう可能性が高いといえます。だから左打ちには向いていないと言われているのです。
これに関しては右利きCASIOファンからの反論がありそうですが、一応参考にしてみてください。

電卓の性能

簿記の試験を考えると制限時間もあるし、できれば電卓はドヤ顔で素早くカタカタ打ちたいものです。早打ちスキル自体は自分で鍛えるしかないのですが、実は電卓に早打ちを助ける『キーロールオーバー』という機能があります。

ざっくり説明すると、電卓をとても早く打った場合、1つ目のボタンをはなし終わる前に次のボタンを押すことになりますが、その一連の入力を電卓が認識してくれるという機能です。

この機能には、2キーロールオーバーや3キーロールオーバーなどのランクがありますが、早打ちをしたい人は3キーロールオーバーの電卓を購入しましょう。

2キーロールオーバー:ボタンの同時押しを2つまで認識
3キーロールオーバー:ボタンの同時押しを3つまで認識
キーロールオーバーの確かめ方

また、『サイレントタッチキー』という打音を和らげてくれる機能もあります。

電卓ランキングで紹介するものはこの機能が付いている電卓ばかりですが、音で周りに迷惑をかけないようにしましょう。
日商簿記検定は競争試験ではないので、「ダンッ!ダンッ!と爆音響かせて周りの受験生を蹴落としてやる」とか絶対にやめましょう。

3キーロールオーバー+サイレントタッチキー付きの主な電卓

SHARP/EL-G37

SHARP:EL-G37
CASIO/AZ-25(26)S

CASIO:AZ-25(26)S
Canon/HS-1220TUG

Canon:HS-1220TUG
第145回日商簿記検定まで
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