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簿記電卓の使い方
重要基本操作
簿記の問題を解く上で 電卓の使い方はある程度知っておく必要があります。
ここでは初心者の方にはあまり知られていない基本的な操作から実践的な電卓操作"まで日商簿記検定合格に必要な操作方法を紹介しています。 少しでも電卓ミスをなくすとともに、効率的にすばやく解けるように操作方法を必ず覚えましょう!
絶対必須の基本操作として『 メモリー機能』、『 定数計算』、『 GT』というのがあります。特にメモリー機能を知らないとかなり損です。
メモリー機能(M+/M-/RM/CM)
メモリー機能とは、 電卓に数字を記憶させるものです。一度記憶させた数字を後で読み込んで使用することができます。具体的なボタン動作は以下のようになります。 初期値は0(ゼロ)が記憶されていると考えるといいでしょう。
ボタン | 動作 |
---|---|
M+ | 現在記憶されている数字に、ディスプレイ上の数字をプラスして結果を記憶 |
M- | 現在記憶されている数字から、ディスプレイ上の数字をマイナスして結果を記憶 |
RM | 記憶されている数字を表示 |
CM | 記憶されている数字を消去(0を記憶させるようなもの) |
簡単なメモリー機能の例1
メモリーを使い始めるときは[CM]ボタンか[CA]ボタンで以前のメモリーを消去してから操作しましょう。
Ⅰ | 3 2 × 1 2 = M+ |
Ⅱ | 1 1 × 1 3 = M+ |
Ⅲ | RM(答え:527) |
簡単なメモリー機能の例2
Ⅰ | 5 1 0 + 4 1 = M+ |
Ⅱ | 2 0 × 1 6 = M- |
Ⅲ | RM(答え:20,590) |
定数計算
定数計算とは、 同じ数字(定数)による四則演算を複数回連続させる機能です。特に日商簿記では 割引現在価値の算定によく使うので、ここでは定数除算の例を紹介します。なお、 電卓のメーカーによって少し操作方法が異なるので注意が必要です。
SHARP電卓の定数除算
ほとんどのSHARP電卓は式通りに[100÷1.05=]と打つだけで定数(1.05)がセットされるようです。あとは用途に応じて[数値][=]と押すと定数計算できます。
Ⅰ | 1 0 0 ÷ 1 . 0 5 |
Ⅱ | = = =(答え:86.38…) |
CASIO電卓の定数除算
ほとんどのCASIO電卓は[1.05][÷][÷]と四則演算ボタンを2回押すと定数(1.05)がセットされるようです。注意しなければいけないのは式の後ろにある定数を先に入力するので、 式の見た目とは逆の入力になる点です。
Ⅰ | 1 . 0 5 ÷ ÷ 1 0 0 |
Ⅱ | = = =(答え:86.38…) |
GT計算機能
GT計算(グラウンドトータル)とは、 イコールキーにより表示された数字の合計を計算する機能です。メモリー機能でも同じようなことができますが、GT機能は主に 定数計算と組み合わせて使用され、そのケースでは 圧倒的にGT機能のほうが楽に計算できます。
簡単なGT機能の例
メモリー機能でも同じようなことができます。GT機能は 「=」を押すたびにGTの結果に加算されていきます。
Ⅰ | 電卓上部のツメ(タブ)を"GT"にあわせる |
Ⅱ |
2
1
×
6
=
2
×
8
=
3
×
1
9
=
|
Ⅲ | GT(答え:199) |
その他のボタン動作
動作 | |
---|---|
CA | 主にSHARP電卓のクリアオールボタン。ディスプレイの数字のみならずGTやメモリーに保存されている数字もクリアーされる |
AC | 主にCASIO電卓のオールクリアボタン。メモリー保存されている数値は消えないものが多い |
C | クリアーボタン。ディスプレイ上の数字を消去する |
CE | SHARP電卓のクリアーエントリーボタン。入力した数値全体を訂正(例[100][+][200]と打った後に[CE]を押すと[100][+]の入力を保持したまま[200]を打ちなおせる) |
+/- | 文字通り、ディスプレイ上の数字の符号を変化させる |
√ | 文字通り、ディスプレイ上の数字をルート計算する |
→ | 一番最後に入力した数字の桁を消去する |