税効果会計について

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  • #1416 Reply

    れい

    始めまして。
    いつもサイトを活用させて頂いております。

    税効果会計について質問なのですが、とんなときに繰延税金資産a/cや繰延税金負債a/c、あと法人税調整額a/cを使うべきなのか分かりません。
    有価証券のときは繰延税金…なんだっけ。という感じで全く理解出来ていません。覚えているのは連結の仕訳の時の土地の評価差額の税効果くらいです。

    テキストも難しくてよく飲み込めず…。暗記してしまってもよいのでしょうか?
    できたらある程度は理解したいのですが、コツや解説などございますでしょうか?

    #1417 Reply

    あそ〜ん
    Keymaster

    合格レベルを超えた人たちは、覚えてしまっていることが多いです。
    もう慣れてしまって感覚でわかるって感じです。これはたくさんの問題をこなしてきたからこそですが。

    もしれいさんが税理士試験等を見据えているのであれば、ある程度会計上の資産負債と税務上の資産負債の差を意識した方がいいと思います。

    難しいんですが、税務上にも一応資産と負債の概念があって、会計上とのズレに税効果会計を適用しているだけなんです。
    そして「会計上の資産<税務上の資産」、「会計上の負債>税務上の負債」のとき繰延税金資産。逆は繰延税金負債になるんです。 初めは会計上のP/L勘定の逆に、法人税等調整額で対応して覚えていって、余裕が出てきたら上記の本来の仕組みを考えていくといつのまにか理解できるようになりますよ。 何か疑問がありましたら聞いてください!

    #1427 Reply

    れい

    あそ〜んさんありがとうございます!

    難しくて、今はぼんやりしか分からないです…orz
    やはり問題をたくさんこなすことが大事ですよね。

    税務上と会計上で差が出るから繰延税金資産、負債が出るのですね!そこが分かっただけでも、なんとなく理解が進みそうな気がします。
    将来は税理士試験を受けることも視野に入れていますので、問題をこなしながら理解を深めたいと思います。
    また質問させてください!よろしくお願いします!

    #1519 Reply

    イエス

    自分も税効果について質問させてくださいm(_ _)m
    現在、税効果会計では資産負債法という方法をとっていますが、会計上の資産負債と税務上の資産負債を調整しているというところはわかるのですが、それが税金とどう関係しているのでしょうか、会計上、税務上も利益や課税所得に対しての税金なのに…といった感じでつっかえてしまっていますT_T
    自分も税理士を目指しておりますので、現段階から理解を深めたいなと思っております。
    よろしくお願いいたします。

    #1520 Reply

    あそ〜ん
    Keymaster

    説明には長い文章でしかも難解かも。

    まず、税効果には繰延法と資産負債法があるのはご存知かと思いますが、まず繰延法で理解し、プラスで資産負債法を理解するのがベストです。
    会計上の利益と税務上の課税所得がズレるのは、収益費用と益金損金にズレが発生するからですよね。それぞれ計算の目的が異なるからです。
    そして会計上の利益と実際の支払う税金との対応関係のズレを修正するために税効果会計を行なう、というのが繰延法の考えです。

    例えばその他有価証券を評価したとき(簿価100を時価110に評価替え)、その他有価証券評価差額金10(貸方)で、P/L計上はなし、税務上も時価評価しません。なのでズレは発生しないように思えます。繰延法の考えではP/Lの利益と税金の対応関係は保たれているため税効果不要です。これがかつての基準での会計処理です。

    しかし資産負債アプローチなどから、B/Sを重視する考えが流行った時代があります。(今もそうかもしれませんが)
    つまりB/Sの資産や負債は、将来の獲得CFを推測するために有用な情報であるべきというもので、上記の例で言うと、評価差額10だけ資産や純資産が増加していますが、そのうち税金分は将来の獲得CFに貢献しないのでは?という考えから繰延税金負債を計上しようということです。(ただし有価証券は売却されておらず、課税所得も発生していないので、現時点では『おそらく将来にこの額の税金を支払う』という意味の拘束された額)

    例えば繰延法では、税効果の際使用する税率は『差異が発生した期の税率』ですが、資産負債法では『差異が解消する期の税率』を使用します。これが非常に重要なことで、繰延法であれば、当期のP/Lの利益と税金の対応のために当期の税率によって税効果を施せばいいのですが、資産負債法では、上でも書いたようにB/Sの金額からの将来の予測を重視するので、”将来どのくらい税金を支払う予定か”が重要であり、当期の税率ではなく、将来の税率が重要なのです。
    実際には例えば、1,2年後に法人税率の変更が予定or可決されている場合で、それ以降に一時差異が解消するなら、その将来の税率を使って税効果します。

    つまり、会計上の利益と税務上の課税所得がズレていないだけでは、B/Sの金額が適正とは言えなくなったため(その他有や繰延ヘッジなどのせい)、「会計上の資産負債と架空の税務上の資産負債に差異がある場合、税効果を施す」という処理に変わったわけです。
    より理論的には、将来CFの予測に資するB/Sの情報を提供するために資産負債法ということであり、現行制度では”P/Lの税前利益と税金を対応させること”が税効果の主たる目的ではありません。
    なぜか日商簿記のテキスト等では税効果の章で、”P/Lの税前利益と税金を対応させるため”みたいなことだけが書かれていますが、あれでは説明不足です。まるで繰延法の説明ですから。
    もしよくわからなかったなら、さらに質問してください。

    • This reply was modified 9 years, 8 months ago by  あそ〜ん.
    • This reply was modified 9 years, 8 months ago by  あそ〜ん.
    #1523 Reply

    イエス

    なるほど!ここでも流行りの資産負債アプローチの考え方が使われてるということですか。
    少し話が変わってしまうのですが、この話と包括利益計算書もなにか繋がりがあったりしますか?
    包括利益計算書にその他有や繰延ヘッジなどがありますが、そこに乗ってる科目が税効果の適用になってるということは…
    なにか繋がりそうで繋がりませんT_T
    もしよろしければ、解説お願いします(ーー;)

    #1524 Reply

    あそ〜ん
    Keymaster

    う〜ん、包括利益と税効果は関係ない気がしますね。
    いやでも、利益に計上されない純資産の変動を計上するために包括利益計算書を作って、その計上額は、主に税効果繰延法では認識されない一時差異になるという意味では繋がっているかもしれませんね。(税効果の資産負債法と包括利益の大まかな根拠は同じようなものかも)
    つまり近年改正された会計基準は、同じような根本的理屈によるでしょうね。(資産除去債務なども)
    本当の理由は「海外の会計基準が…」ですが。

    #1525 Reply

    イエス

    あら、関係なかったですか(笑)
    税効果の話、とてもわかりやすかったです!!m(_ _)m
    お忙しい中、返信いただきありがとうございました。
    以後もこのサイトを愛用させていただきますので、またわからないところがあったらよろしくお願いいたします( ̄^ ̄)ゞ

    #2291 Reply

    せっけん

    税効果の集計で質問です。

    昨日、試行錯誤してみたのですが、法人税等調整額は右上と左下がプラス、左上と右下がマイナスとすればよいのでしょうか?

    慣れるまで大変そうです。。

    #2292 Reply

    せっけん

    税効果の集計
    http://cloud-boki.jp/technique/1q-zeikouka/

    これです。

    #2293 Reply

    あそ〜ん
    Keymaster

    いや、DTAとDTLの前期末と当期末の変動が法人税等調整額になるということから、

    資産が増加ならP/L科目が貸方に、負債が増加ならP/L科目が借方にと考えると簡単ですよ。まぁそのように位置関係でプラスマイナスを覚えてしまってもいいですが。

    この集計方法は表に適正な金額をメモするのが難しいんですよね…それ自体にテクニックなどありませんから

    #2295 Reply

    せっけん

    なるほど、理解しました。

    ありがとうございます

    #3415 Reply

    エスケー

    税効果会計について質問します
    一時差異の生じる会計上の資産負債と税務上の資産負債の不一致の具体例はどのようなものでしょうか?
    テキスト等には資産についての例が挙げられていますが負債についてはあまり記載がないように思います

    #3417 Reply

    ニャンともいえニャイ

    資産の例
    ・棚卸資産の評価
    ・固定資産の減価償却
    ・有価証券の評価
    ・減損
    ・資産除去債務(有形固定資産が大きくなるという側面)

    負債の例
    ・負債性引当金(退職給付引当金など)
    ・資産除去債務(負債が計上されるという側面)

    他にもあるでしょうけど、大体こんな感じですね。
    引当金は、負債性引当金は負債の額の差異ということになると思いまが、貸倒引当金などの評価性引当金は資産の差額でも負債の差額でもどっちとも考えられます。まぁ厳密に分類する必要は無いのですが・・・
    資産除去債務については、資産の差額と負債の差額の両方が存在します。そのため、資産除去債務が計上されると仕訳上気持ち悪いことに繰延税金資産と繰延税金負債の両方が立ちます。ただ、財務諸表上は相殺して表示することが原則なので表示の面では両建てにはならないです。

    #751710 Reply

    iplzotqoi

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