正常減損と異常減損が両方生じた場合の処理

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This topic contains 2 replies, has 1 voice, and was last updated by  あそ〜ん 9 years, 8 months ago.

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  • #1304 Reply

    あそ〜ん
    Keymaster

    工業簿記1級のテキストに次の記載があります。

    正常減損と異常減損の両方が生じた場合、異常分が正常分を負担するか否かが問題になります。
    正常<異常の場合 異常が正常を通過しているので、異常は正常を負担する
    正常>=異常の場合 通過していないので異常は正常を負担しない

    これはどういう意味なんでしょう?
    減損分は完成品か仕掛品に負担(正常の場合)または非原価項目として処理(異常の場合)というところまでは
    理解したつもりなんですが、
    「異常が正常を負担する」ってなんのこと??って感じです。

    おまけにそのテキストの説明の後に示されている例題は「異常は正常を負担しない」パターンなので、
    ますますイメージできないです。

    Webでも探しましたが全然出てこないのでこちらに書き込みさせていただきました。

    #1305 Reply

    あそ〜ん
    Keymaster

    その論点は、2つの立場の考えがあります。

    ①異常に正常を負担させる立場(進捗が正常<異常の場合)

    ②異常には正常を一切負担させない立場。

    ①の考えは、「原価が発生する原因となったものには仕損・減損を負担させるべき」という原価発生原因主義に基づいています。
    つまり、異常仕損が発生したが、その前の段階で正常仕損があったから、それはすなわち、「異常仕損を作るために正常な仕損が発生してしまった」と考え、異常にも正常を負担します。

    ②の考えは、「正常仕損は良品を製造するために不可避的に発生するものであり、異常に負担させるべきでない」というものです。
    つまり、もし異常に正常を負担させてしまうと、正常で不可避に発生した原価を非原価項目としてしまい不合理なので、異常には正常を負担すべきでないという考えです。

    khさんのテキストに両方のことが書かれているか、どちらが正しいと書かれているかはわかりませんが、②の考えの方が妥当だといえます。

    なぜなら、①の考えに矛盾があるわけではありませんが、正常仕損は通常かなりの少額であるはず(多額であれば異常仕損とすべきなので)なので、それを異常に負担させる否かは、ほとんど原価に影響を与えない。そのため、②の考えのほうがより適切だと考えられるからです。

    #1306 Reply

    あそ〜ん
    Keymaster

    ご回答ありがとうございます。
    理解できました。

    テキストには①のみさらっと書かれているだけだったのでまったく理解できませんでした。
    ありがとうございました。

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