他のページでも書いていますが、まず、消すストックを考えます。
>>前期首において、S社はP社に建物(売却時S社個別上の帳簿価額40000円)を50000円で売却。P社はこの建物を当期末現在保有。耐用年数5年。
ここから消すストックは建物10000と、Dep累4000とわかりますよね?
【修正仕訳】
。。。 /建物10000
Dep累4000
次に前期に消すべきだったストックを考えます。これは利・首として現れるので、純額です。
建物10,000ー前期のDep累2,000=8,000
【修正仕訳】
利・首8000 / 建物10000
Dep累4000
そしてこの時点の仕訳上の差額は必ずP/L科目になります。今回の場合は「減価償却費」以外ありえないので、
【修正仕訳】
利・首8000 / 建物10000
Dep累4000 /減価償却2000
残りの税効果や、アップストリームの非支配株主への按分は以下を参照してください。
http://cloud-boki.jp/technique/1q-seikarenketu/
斜めにかけるだけで、誰でもできます。
この成果連結の計算テクは、非常に理論的でもあります。
親子会社間取引があった場合、連結F/S上(当期末)、余分なストックが存在する可能性があるわけです。これを連結修正仕訳で消す。
さらに、前期以前から消すべきストックの影響が続いている場合、その影響は利益剰余金に表れているのでそれも消す。
そして前期末の消すべきストックと当期末の消すべきストックの差、って必ず、何かのP/L科目(収益か費用)によって変動しているはずなんですよ。だから差額のP/L科目も消す。
償却固定資産に限らずすべての成果連結でこの考え方ができますので、頑張って下さい。