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簿記電卓実践操作
簿記電卓の実践操作
実際の問題では、どのような電卓操作を行うのか例題と共に紹介します。実践的な操作は決して1種類というわけではなく、いくつも操作パターンがあるのでここで紹介している方法を参考に、自分なりのもっと良い操作方法を編み出してみてください。
メモリー計算(平均単価計算など)3級~
今月の商品の仕入と売上の状況は次のとおりである。移動平均法による場合の売上総利益を計算しなさい。
8月1日 | 前月繰越 | 10個 @120円 |
8月12日 | 仕入 | 20個 @115円 |
8月18日 | 仕入 | 40個 @105円 |
8月25日 | 売上 | 60個 @200円(売価) |
※音量注意
平均単価を出すために前月繰越額や各仕入価額を
『メモリー機能』を利用して記憶させていきます。その記憶された合計値を総仕入個数で割って平均単価を算出しています。GT機能でも同じことができますが、これはかなり基本的な操作方法なのでぜひマスターしましょう。
日数計算(端数利息など)2級~
A社は売買目的で当期の5月10日に購入した額面総額30,000円、取得価額29,100円の社債を6月12日に額面100円につき98円の裸相場で売却し、売却代金は端数利息とともに現金で受け取った。なお、この社債の利率は年3%、利払い日は3月末と9月末の年2回である。また、端数利息の金額については、1年を365日として日割で計算する。
※音量注意
『日数(時間)計算』は非常に便利な機能ですが、搭載されている電卓は多くはありません。(
オススメ電卓ランキングへ)また、電卓によって操作方法が異なるかもしれませんし、「両入」「片落」などのタブの設定も必要なので上級者向きの操作です。なお、この例題では
“利払日の翌日から”の日数を計算するため「片落」にタブをあわせて使わないといけません。
割引現在価値(貸倒引当金CF見積法など)1級~
A社のB社への貸付金10,000円(年利5%、利払日3月31日、返済日×4年3月31日)について、×1年3月31日の利払日後にB社から条件緩和の申し出があり、A社は将来の適用利子率を年利2%に変更した。このとき、×1年3月31日決算における貸倒引当金の額をCF見積法で計算しなさい。なお、計算過程で端数が生じる場合には、最終数値を四捨五入すること。
※音量注意
CF見積法は将来の利息と返済予定の元本を当初の利率で割り引いた額と、債権の額面金額との差額を貸倒引当金とする方法です。
『定数除算』と『GT機能』、さらに『メモリー機能』も駆使して計算しています。このように1回分の利息を暗算で出せる場合、電卓上ですべて計算できてしまうのです。