【簿記2級】端数利息は間違えるな

間違えやすい端数利息

日商簿記2級では次の問題がよく出題されます。

例題 
9月28日に売買目的により額面100円につき96円で購入していた額面1,000円の社債を、11月12日に額面100円につき97円で売却し端数利息とともに現金で受け取った。なお、利率は年7.3%、利払日は6月末、12月末の年2回で、端数利息は1年365日として日割り計算する。
答え
借方 貸方
現金 997 売買目的有価証券 960
有価証券売却益  10
有価証券利息  27

2級の第1問仕訳問題では「有価証券の売却」の出題確率が圧倒的に高いんですが(過去の出題統計参照)、この例題のように端数利息が絡んでくると間違えてしまう人が多いようで。

その原因は単純で、端数利息の日割り計算を”何日から何日までとするか”に混乱しているわけです。この仕訳の貸方に出てくる有価証券利息は、『前回の利払日の翌日から売却日まで』の利息ですからね!ここ絶対に記憶して!有価証券をいつ購入したかはどうでもいい!(電卓の日数計算テクニック)

額面1,000×7.3%×135日(6/30~11/12)/ 365日=27円

何度も繰り返すが仕訳の貸方は『前回の利払日の翌日から売却日まで』 ね!

たとえばこの有価証券を売却日の前日(11/11)に購入していたとしても関係ありません。

なぜ前回の利払日翌日から?

しかし、実は『有価証券の購入日から売却日まで』の日割り計算をしてしまう人は、良いセンスしてるんですよ。なぜなら、この期のP/L(損益計算書)に計上される有価証券利息はたしかに『有価証券の購入日から売却日まで』 の利息ですからねぇ。

損益計算書(一部)
有価証券利息 9

上記のP/Lは他に有価証券取引がなかった場合のもので、購入日9/28から売却日11/12までの日割り利息の額です。

なぜ、P/Lには有価証券の保有期間分だけの利息を載せるのに、売却日の仕訳には無関係っぽい『前回の利払日の翌日から売却日まで』 を計上するのか?

理由は簡単で、この有価証券を購入した9月28日に、売ってくれた人に対して『前回の利払日の翌日から購入日まで』の利息を支払っているからです!ムズカシイ?購入時の仕訳は次のようになります。

借方 貸方
売買目的有価証券 960 現金 978
有価証券利息  18

18円先に払っているから”有価証券利息”が借方に計上されています。これと売却時の貸方”有価証券利息27円”の相殺額がP/Lの計上額になるわけです。すなわち有価証券の保有期間分の利息ね。

これ利払日から利払日の間の有価証券の売買はみんな同じことしてるんですよ。売ってくれた人に『前回の利払日の翌日から購入日まで』 の利息をドカッと支払う。(以下AからDへと有価証券が転売された場合)

端数利息の受け渡し

こうすることでみんながちゃんとした保有期間分の利息を計上できるんですねぇ...

絶対引っかからないようにしましょう!

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