今回は、工業簿記・原価計算(管理会計)の論点を取りあげたいと思います。
実は、こんな私ではありますが、会計士の受験時代、いろいろな他の受験生から勉強の質問を受けてました。オレも受験生だったんだけどw まぁ、そのとき多くの人がよくわからない、計算解けないと言ってた論点を書きたいと思います。
目新しい解き方はほとんど書きません。 というのも管理会計は特別な計算法はほとんどないと思うんです。
つまりほとんどの人が”根幹は同じ解き方”でやっているはずです。じゃあ、出来る人と出来ない人はどこで差がついているのか?
それは、、
- 問題文に散りばめられた言葉と数値を的確に拾って計算のデータ整理をする力
- フォーマット(型)をしっかり固めた計算方法(下書き)で解く力
- あせらず、かつある程度のスピードで丁寧に計算できる力
この中で、③は重要ですよ!だって商業簿記と違って部分点が少ないでしょ?
それどころか例えば、問1で固変分解させてから解いていく問題とか、固変分解ミスったら後全部ミスりますもんね!
例えば私は、『円』単位と『千円』単位を間違えて、管理会計の大切な模試で全問不正解をくらったことがあります。w あの時はマジ「オワタ\(^o^)/」ってなったわ。 だから焦らずにエラーを起こさずに解く力は非常に重要です。
今回は①、②についての具体例を書きたいと思います。 ちなみに、これは簿記1級の人、または2級から1級にステップアップしようとしている人対象です。
論点は、、「標準原価計算の歩留、配合差異」です! 1級を勉強している人でも、ここはまだ苦手とする人多いんじゃないでしょうか?
歩留差異・配合差異の動画
1級本試験(117回)の問題を使います。 問題(下書き後のものです)
実際に私が問題を解くときの手順と下書きの書き方を動画にしてみました。 ほんとふつーで申し訳ない、、
ここで、この論点のうち一部だけ解説を。 多くの人が、ボックスの真ん中の数値によく悩むみたいですね。
数値の意味はともかく、計算としては、実際消費量×標準配合割合で計算します。そう、真ん中の数値だけ実際ファクターと標準ファクターが計算に必要です。
じゃあ何の実際と何の標準をとってくればよいのか?
簡単です!
必ず、『割合』『%』『比率』が”標準”になるんです! つまり消費量なるものが”実際”です。
すべて絶対にそうなります。予算実際差異分析(占拠率差異など)でも同じようなものがでてきますが、同じ考えで解けます。
次に、ボックスの右左のどちらが歩留、配合かを間違えてしまう人は次のように考えましょう。
つまり、”消費量”がズレている方が歩留!”割合”がズレている方が配合!
ズレ=差異ですから、理にかなっていますね。
このように解き方のフォーマット(いつもこうなるという型)を決めていたら、間違えることもほとんどなくなります。
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