日商簿記1級受験者から税理士会計士受験者まで簿記会計で疑問がわくことがあります。
自分で調べて理解につなげることができれば、加速度的に実力は高まります。
しかし、慣れていない人は「テキストや問題集に載っていることが宇宙のすべて」と考えがちです。はっきり言ってテキストにも間違えていることは少なからず書かれているし、そもそも記載されていないことも多々あります。
ではどうやって疑問にたどり着くのか。今回はそれらの疑問に立ち向かう一例をかきます。受験だけでなく、合格後、会計に携わる仕事をするつもりならそういう能力も必要不可欠です。
①まずASBJの会計基準・適用指針をあたる
ほとんどの会計基準の基本的な部分はこのASBJが定めているといっても過言ではありません。会計人の聖書みたいなもんよ。
Google先生で「ASBJ」と検索をかけて、企業会計基準委員会のページに突入!
『会計基準を閲覧されたい方』をクリックします。基本的には上2つの企業会計基準、企業会計適用指針しか見なくていい。
調べようとする基準や指針は論点ごとにPDFファイルになっているんだが、「Ctrl+F」で疑問に思っているキーワード検索すればだいたい出てくるよー(この時点で何言ってるかわからない人は論外。まずパソコン教室に通うことをお勧めします)
②それでも出てこない場合は、会計士協会実務指針へ
①でも出てこないこともあるんです。ここまでくるとかなりマニアックなレベルに達しているけど。(例えばのれんの永久コンボとか)その場合は、会計士協会の実務指針というやつを見ればOK。
これもだいたいPDFデータで転がっているので、Googleで「退職給付 実務指針」とかって調べれば閲覧できます。なぜか閲覧の際、アホみたいに「同意」を求めてきますが、私は一向に気にせずノータイムでマウスをはじきます。
③なお、わからない場合は
上記をあたっても調べものにたどり着かない場合は、別の基準・法律が規定している可能性が高いです。例えば企業会計原則や連続意見書とか(古い論点はこれ)。また、純資産関係などは会社法という法律の場合があります。これらもネットでみれます。
こいつらは調べてもいいですが、平民愚民一般人には理解しがたいように書かれているし、理屈や趣旨はそれだけでは分からないことが多いです。慣れないうちは調べても時間の無駄かもしれません。
④なお、なお!わからない場合わァ!
上記のものすべてに載っていないことを疑問としている場合は、もはや99%変態的疑問といえます。そんなあなたはド変態です。ここまで来ちゃうと社会的コンセンサスが取れた答えはなく、理論的解釈によるでしょう。
できれば会計学者が書いた本などにある理論的解釈を見つけたいものですが、さすがに調べて読む時間なんてないでしょう。なので自分で考えて、自分のロジックに納得するしかないです。(このレベルはどうせ試験にはでません)
私は受験時代④までいってた変態ですが。こういった調べ方を知らなかった人もこれを機にやってみてください。しかし疑問にはまりすぎたり、調べることに時間をかけすぎたりしないように。ただの変態になってしまいます。
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