簿記・会計の世界には、
未だにそんな処理やってるの?っていう
おぞましくもクソみたいなのがあるのをご存知だろうか….
そういう論点を、『もう卒業しろよ処理』と名付けて、ランキング形式で紹介します。私の個人的な意見も含むのであしからず。
なお、過去に操業度差異分析がほとんど意味ないんじゃないかっていう記事を書きましたが、(操業度差異の記事はコチラ)あれは『もう卒業しろよ』ランキング20位くらいなんですよね。。
今回は『もう卒業しろよ』ランキング6位の、もう手の付けようのないバカ処理を紹介します。
それは、、、製造間接費の部門別配賦計算です!
そのうち、階梯式配賦法と相互配賦法(簡便法)は生きる化石でしょ!?
配賦法には次のものがありますよね。
配賦法 | 計算の煩雑さ | 配賦の正確さ |
---|---|---|
直接配賦法 | Dランク | Dランク |
階梯式配賦法 | Aランク | B’ランク |
相互配賦法簡便法 | Bランク | Bランク |
連立方程式法 | Sランク | Sランク |
このような配賦法がありますが、現代において計算の煩雑さは考慮しても意味ないよね。。
連立方程式法であっても、コンピューターに式をプログラムしてれば、数値を入力して0.0001秒くらいで計算されるよね?
現代の企業でパソコンがない会社なんてないだろ…
つまり計算がめんどくさいってのは言い訳にもならない。
では、配賦の正確さを重視して連立方程式法がもっとも妥当な配賦方法か?といえば、そうとは言い切れない!!
連立方程式法も、配賦基準が適切じゃないと適切な用役提供関係を表した配賦計算はできないからだ!
つまりA補助部門の用役は、Bに2.45%、Cに3.209%、Dに、、、って細かく配賦基準を定めるのは非常に大変ッ!!コストもかかるよね。また、そもそもその配賦基準に恣意性が介入するおそれもある。
ということで、
計算の正確性を追求したいなら、配賦基準を厳密に調査し、連立方程式法!
めんどくさい、金かかるし、配賦基準に恣意性を入れたくないからシンプルに直接配賦法!
この二つの選択が妥当なんです!!
にもかかわらず、階梯式配賦法や相互配賦法(簡便法)などの半端者がまだいるんだよ….試験にも出してきやがるッ!!クソがッ!
階梯式は意味不明ですね。そこまでやるんだったら連立方程式法でやれよって感じだし、簡便法なんて存在意義すらない。
コイツらは昭和の産物だ!
ってことで、階梯式と簡便法は卒業してください。
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清水他(2011)の調査によりますと
調査対象企業162社のうち
直接配賦法:90
階梯式配賦法:52
相互配賦法:16
となっています。
また別の日本大学の調査によりますと
相互配賦法を利用している企業の内訳は以下の通りです。
簡便法:18
連続配賦法:7
連立方程式法:1