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Reply To: 正常減損と異常減損が両方生じた場合の処理
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その論点は、2つの立場の考えがあります。
①異常に正常を負担させる立場(進捗が正常<異常の場合)
②異常には正常を一切負担させない立場。
①の考えは、「原価が発生する原因となったものには仕損・減損を負担させるべき」という原価発生原因主義に基づいています。
つまり、異常仕損が発生したが、その前の段階で正常仕損があったから、それはすなわち、「異常仕損を作るために正常な仕損が発生してしまった」と考え、異常にも正常を負担します。
②の考えは、「正常仕損は良品を製造するために不可避的に発生するものであり、異常に負担させるべきでない」というものです。
つまり、もし異常に正常を負担させてしまうと、正常で不可避に発生した原価を非原価項目としてしまい不合理なので、異常には正常を負担すべきでないという考えです。
khさんのテキストに両方のことが書かれているか、どちらが正しいと書かれているかはわかりませんが、②の考えの方が妥当だといえます。
なぜなら、①の考えに矛盾があるわけではありませんが、正常仕損は通常かなりの少額であるはず(多額であれば異常仕損とすべきなので)なので、それを異常に負担させる否かは、ほとんど原価に影響を与えない。そのため、②の考えのほうがより適切だと考えられるからです。
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