セールアンドリースバックは、売却してリースしたわけですが、
実質的には、売却せずに使い続けている状況ですよね。
そのため、会計的には、売却せずそのまま利用しているように処理すべきなのです。
計算してもらうとわかると思うんですが、
売却益を繰延べ、減価償却に沿って取り崩していくというのは、SLBが行なわれず、そのまま固定資産を使用した場合の減価償却費と同じ(または近似)損益影響になっているんです。
つまり、売却益を繰り延べるというのは、SLB取引が実質的には金融取引だということを鑑みて、固定資産をそのまま使用しているかのように処理するためです。
たぶんその「実現性の観点」というのは、リスクからの解放のことを言っていると思います。
借り入れと同じなので、固定資産に対する投資が清算されたとは言えず、実現していないという意味でしょう。
間違ってはいません。